文俊さんは、老舗料亭で修行を重ねてきた元料理人だそうです。料理人としての経験は、料理する側の視点にもたった商品選びや、仕入れた魚をどうすればおいしく食べられるか、ということをお客さんに伝えることにも活かされています。
調理のための下処理も、夏はハモの骨切り、冬はトラフグの下ごしらえなど、専門の技術がいるために他のお店ではなかなか扱っていない魚も、予め頼んでおけば準備しておいてくれるので、ちょっとした記念日などに、自宅で贅沢な食事を楽しむことができますね。
取材の際、文俊さんに魚をさばく包丁を何種類か見せていただきましたが、いずれも素人が触るには、刃の輝きで怯むほど綺麗に研ぎ上げられていました。
右の写真は上からハモ切包丁、刺身包丁、フグ引き包丁、大・中・小の出刃包丁になります。
先ほどあげたハモやフグなど、通常は使わないもののさばく時には専用の包丁を必要とする魚もあり、魚によって包丁
を使い分けているとのお話でした。
魚孝では、毎日のお惣菜としてのおいしい魚をお客さんに買っていってもらいたい、本物の旨い持ち味を持った良い魚を、目を利かせ選び、皆様にお届けしたい。ということをモットーにしているそうです。
それにはその魚ごとの産地とおいしくなる時期、漁が安定する時期、また適正価格を見抜く目を持ち、魚を卸す市場の人たちとも強いつながりを持たなければなりません。よりよい魚を仕入れるために、常に魚に関する新しい情報を収集し、勉強を欠かさずにいるとのお話でした。
魚孝の皆さんは、「お客さんがお店の財産、お客さんが毎日来てくれるから、がんばれる。がんばろうと力が出る。」ということを、取材をしている中で繰り替えし言われていました。
お客さんの中には、開店当時はまだ小さな子どもだった人がお店を営んでいるうちに成長して、親子二代に渡って通ってこられる方もいれば、
My小金井で公開したページを見て、足を運ばれるお客さんもいるそうです。
時代に流されて安易な道に走ることなく、絶えず良いものをこの場所でお客さんに提供していきたい、何よりも魚を仕入れ、売る自分自身が「これは」と思い、満足のいくものをお店に並べていきたいという魚孝の皆さんからは、魚を扱うプロとして、これからもおいしい魚で皆の食卓を楽しませてくれるに違いない、と感じました。